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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第30号 教える側

各段階で最低限の学力を規定して、それに達しない者はそこに留まることにすれば、教える側の能力もわかってきます。日本全国でそのレベルで留年する生徒が多いならば、カリキュラムに無理があるのでしょう。しかし、同じような条件なのに特定の学校に、あるいは特定のクラスに留年する生徒が多いならば、教える側に問題があります。その場合は教える側を改善しなければなりません。

 教員を一度採用したら終身雇用というのでは改善ができません。教員免許の更新というよりも、教員に関しては少なくとも試用期間を設け、教える能力がなければ解雇される状況が必要です。

  また、教員が教えることにある程度専念できる状況を学校内で作ることも必要です。教えること以外にやらなければならない仕事が山のようにあるのに、教えることに一定の質を求めるのはなかなか難しいと言わざるをえません。少なくとも義務教育レベルでは、地域がもっと学校に関与して、生徒指導や部活動などについては地域が応分の責任を負う体制を作るべきです。スポーツなども地域のクラブを少しずつ充実していく方向を目指すべきでしょう。

 

 

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