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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第12号 『神奈川独立!〜2000〜』

九州国、四国国

小 「おい、でもよ、冷静に考えてみると、やっぱり首都圏と比べると地方はてえへんなんじゃねえのかい。九州とかさあ、高知県のある四国なんかさあ、そこんとこどうなんだい」
宮 「九州の面積は、約四万二千平方キロ。四国の面積は、約一万八千平方キロ。つまり、九州はオランダ、デンマークとほぼ同じ。四国はスロベニアと同じ大きさってことです。人口で言うと九州は、約千五百万人、四国は、約四百二十万人。つまり、九州は人口でもオランダと同じ、四国はノルウェーってとこですか。例のキルギスやボスニアってのも人口は四国と大体同じです」
小 「へえーっ。で、経済の方はどんなもんだい」
宮 「経済は、ってえと、これも九州はオランダといい勝負だ。四国は、ってえと、だいたいポルトガルです」
小 「へえー、九州は、面積も人口も経済もまるっきりオランダかい。それに四国も立派な国と同じ経済力じゃないか。じゃあ、九州も四国も自分のことは自分でできるな」
宮 「そうですよ。九州も四国も東北も北陸も、みーんな、外国の国ぐらいの力はあるのに、なーんでも中央で決めるもんだから、銭が足りなくなっちまう。だから中央のお役所がよけいなこと言わねえで、よけいな銭を税金で持って行かなきゃ、みんな自分のことは自分でできるんですよ」
小 「中央の方で余計に税金を召し上げて、それを中央の都合で地方にばらまくなんざ、無駄が多くて、余計なお世話ってことだな。よしっ、こうなったら、神奈川独立しようじゃねえか。どうでえ、俺が総理で、お前さん、よくわかってそうだから、大蔵大臣やんねえか」
宮 「うーん、苦労しそうだからやめときます」
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