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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第11号 『トイレの無い家(原子力エネルギー政策)〜1999.11〜』

電気事業連合会


 一方的に、私の意見を載せても、読者のみなさまも判断に苦しむと思いますので、ここまでの私の文章に対して、電気事業連合会に原発推進の立場からのコメントをいただきました。
 「エネルギーの約8割を輸入に頼る日本では、安定して安価な電気をお送りするためには多様な電源をうまく組み合わせて使うことが不可欠です。その中でも原子力は大変重要な位置を占める貴重なエネルギーであり、現在、日本の電気の三分の一は原子力発電で賄われています。原子力発電は一度燃料を入れると1年以上発電を続けることができるので、石油危機のような事態にも対応でき、また、発電するときにCO2を全く出さないという環境面での利点もあります。さらにこれに続く高速増殖炉は、次の世代に必要な電源として期待されている技術です。
 また、発電所では多くの運転員も働いており、安全性には万全を期しています。放射性廃棄物の処理についても十分安全な処理ができるよう時間をかけて検討がされています。また、今回、東海村事故を契機に、すべての原子力事業者によるネットワーク組織を設立し安全文化の共有を徹底することといたしました。
 風力や太陽光などの新エネは、自ら設置するなど積極的に取り組んでいますが、今後とも一層の技術開発や割高なコスト負担のあり方などの課題を解決していく必要があります。」
  特に、代替案についてのコメントです。
 「原子力発電を新エネ等に置き換えることは非常に困難と考えています。天然ガスも有限であり、新エネで原子力発電を代替するだけの発電量を確保することは困難です。我々としては、今後も原子力発電を着実に開発していきたいと考えています。」
 皆さんはどう考えますか。
風力発電の現状を質問(今年9月、北海道苫前町で)
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