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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第10号 『河野法案と日本外交〜1999.9〜』

とんでもない!

さて、ここで改めて、さっき出てきた予算の分担率の表を見てください。とんでもないと思いませんか。
 常任理事国だ、といばっている五カ国のうち、アメリカを除く四カ国をみていると、フランスが六・五%、イギリスが五%、ロシアと中国にいたってはたった一%しか予算を負担していません。それどころか、この四カ国の分担率を合計しても一三・七〇九%と日本一カ国の分担より少ないのです。一方、二〇%以上の予算を負担している日本は、今日現在、安全保障理事会の非常任理事国にも入っていません。つまり、今の日本は、国連という場では、金を出すという面では、アメリカに次ぐ巨額の資金を出していながら、口を出すということになると、ベリーズ、セントビンセント・グレナディーン、ジブチ、セントルシア、サントメ・プリンシペ、バヌアツ、ガンビア…という国々と同じ力しか持っていないのです。これは、いくらなんでもあんまりではありませんか。
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