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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第9号 『俺達の年金改革〜1999.4〜』

俺達の年金改革

 さて、この「ごまめの歯ぎしり」第九号を今、手にとってお読みになっているあなた、あなたの国民年金(基礎年金)の月額保険料はおいくらですか。
 おっと、次の行を見ても答えは書いてありません。残念でした。えっ、じゃ、考えれば分かるのかって。うーん、そうですね、知らなければ、考えたって、わかりませんね。じゃ、もったいつけずに答えを言えって?
 答えは、一万三千三百円です。ただし、これはあなたが二十歳以上六十歳未満で、自営業、農業、学生、民間サラリーマン(厚生省年金局はサラリーマンと言わず、民間サラリーマンと言います)、公務員などなどであればです。もし、あなたが二号被保険者と呼ばれる民間サラリーマンや公務員の配偶者であれば、あなたは自身は三号被保険者と呼ばれ、この金額を払う必要はありません。(ただし、あなたの年収が百三十万円未満の場合です。そう、年金の話をするときは、いろんな条件があって、これが話をわかりにくくしているのです)。
 おい、ちょっと待てよ、その金額違うぞ、と言う方もいるかもしれません。「そりゃ、前年度、つまり三月三十一日までの話じゃねえか。四月一日からは保険料変わるだろ」。おっ、詳しいですね。でも、ちょっと違います。
 国民年金の保険料は、平成九年度に一万二千八百円、そして毎年五百円づつ引き上げられることになっていました。だから、平成十年度は一万三千三百円。で、平成十一年度は、一万三千八百円になるはずでしたが、ここで、こけてしまいました。厚生省がなんと、一万四千円に保険料を引き上げようとしたのです。ところが、この景気状況ということで、保険料の引き上げが凍結され、一万三千三百円に据え置きになりました。
で、今回の「ごまめの歯ぎしり」は、この国民年金を考えます。
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