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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第8号 『予算委員会のかげで…〜1999.10〜』

消費税にすると

 さて、消費税1%で、年間どのくらいの税収になるかご存知ですか。現行の5%で、約十兆円の消費税収入になりますから、消費税1%は約二兆円です。おおざっぱに言うと、やはり酒税が年間二兆円の税収ですから、のんべえにとっては消費税6%にして酒税廃止なんてほうがいいのかもしれません。ちなみにタバコ税はこの半分、年間で約一兆円になります。
 ガソリンにかかる揮発油税の税収もだいたい年間2兆円。じゃあ、消費税7%にして、酒とガソリンの税金を廃止しろ、なんていうと酔っ払い運転が増えるからだめなんていう国会答弁が出てきそうです。
 この揮発油税、道路整備にしか使えない目的税です。日本の道路整備をどれだけやるかは、揮発油税収入がどれだけあるかに左右される本末転倒なところがありますから、思い切ってこれを目的税にするのを止めてしまうことも考えるべきです。
 ついでにいえば、相続税も同様に、年間約二兆円ちょっとです。 ちなみに、所得税の税収はは二十兆円、消費税をあと一〇%上げると所得税が要らなくなります(そんなのちっともありがたくない)。法人税の税収は十五兆円、所得税とあわせて国税収入の六割、消費税を足すと八割を占めます。
 国税全体で考えると、百円の税金を徴収するのに一円二十銭のコストがかかります。バブル時代には百円の税金を徴収するのに一円かからなかったそうです。
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