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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第4号 『なぜ「河野案」はなかったか〜1997.7〜』

悲劇

新進党が要求している文言は、すでに与党側も委員会の答弁で認めていることでしたから、自民党の筆頭理事以下は問題無しと判断し、念のため、党の執行部の了解を得るために理事会を一時休憩しました。
しかし、山崎政調会長がつかまらなかったのが悲劇を生みました。政調会長も大丈夫だろう、国会対策委員会のほうもこれでいいね、いいよという確認があいまいのまま(真実はよくわかりません)、見切り発車となり、いよいよ理事会再開という直前に筆頭理事が呼ばれ、「新進党の提案は呑めない」と国対から言い渡されました。
つまり、法案の修正をするなら、部会からの党内手続きをしなければだめだ、ということなのですが、現場(つまり理事たち)にしてみれば、「民主党と調整したときはそんな手続きはなかったのに、今さら
なんだ」という訳です(国会ではこういう時に、現場とか前線ということばを使います)。
結局再開した理事会で、自民党の筆頭理事は、「新進党の提案は受けられません」と言わざるを得なくなり、「なんだ、なんだ、話が違うじゃないか」、そして決裂。しかし、新進党反対のまま採決、本会議上程に突入。
自民党の筆頭理事はハラを切りました。
本会議では、新進党が与党案について、「こんなとんでもない法案を認めるわけにはいかない」と迷演説。
「なに言ってんだ。ついさっきまで、うちの顔を立ててくれれば賛成するといってたじゃないか」と大きなヤジ。
賛成多数で無事、衆議院通過。
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