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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第2号 『国会はなぜ眠っているか』

大臣折衝の怪

 12月24日 (大臣折衝)朝、総務会。オブザーバー出席する。
整備新幹線の件、たんたんと了承される。
冗談じゃない。こんなのでいいのか。まさに「ごまめの歯ぎしり」だ。
 大蔵省の予算の内示から、予算の復活折衝が始まり、事務レベル、局長レベル、次官レベルの折衝が終わり、いよいよ大臣折衝になる。
 大臣折衝の所有時間は次の通り。
経企庁 5分
総務庁 10分
通産省 10分
環境庁 5分
外務省 10分
科技庁 5分
自治省 5分
農水省 20分
裁判所 5分
法務省 5分
労働省 5分
開発庁 5分
国土庁 5分
建設省 10分
運輸省 5分
郵政省 10分
防衛庁 10分
文部省 10分
厚生省 5分
 マスコミはいかにも大臣折衝で予算の復活が決まったように報道するが、5分や10分で十億や百億といった単位の折衝ができる訳はないから、きっとシナリオがあらかじめできているに違いない。
先輩議員いわく、「お前な、そう言うけど、本当に大臣折衝で決まるときもあったんだぞ」民主党の末松議員がGAO法案の趣旨説明に来られる。
「自民党で最初に河野太郎のところに来たよ」。この法案に大賛成である旨伝える。
国会が官僚組織をコントロールするために必要な手足がこれでできる。
 首相官邸が整備新幹線に関する自民答案を拒否。もめて夜の総務会開かれず。
 夜、林義郎税調会長主催の慰労会。
厚生政務次官をつかまえて、僕が社会部会で取り上げた岩手県の特別養護老人ホーム疑惑の件を説明し、ゲタを預ける。
これにて本年の国会活動の打ち止め。
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