Kono Taro Official Website 印刷する

ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第1号 『新米議員の一ヶ月』

部屋の割り当て

10月29日 仮議員バッジを受け取りに国会へ。
国会の警備にあたる衛視さんは、初当選した議員の顔と名前をもう完璧に
覚えていた。
議員会館の部屋の割り当てがいつになるのかを聞きに議員会館へ行くと、
怪訝そうに「もう部屋の割り当ては会派ごとにとっくに決まって、皆さん
引越しを始められていますよ」と言われる。
慌てて自由民主党の人事局に問い合わせると、
「あれっ、派閥からご連絡がいっていませんか」
「なにっ、派閥!?、私は派閥になんか入っていませんが」
「えっ、?・・」
議員宿舎にいたっては、派閥単位で希望を募ったということで、どこから
も何の連絡もないまま、締め切りはとっくにすぎていた。
テレビ、新聞は盛んに旧ナントカ派といっているが、今更カッコつけて旧
の字をつける必要なんかさらさらない。
  それにしても当選した議員が必ずもらう議員会館の部屋の割り当ての連
絡まで党や派閥に任せるというのは、衆議院もどうにかしている。
無所属の議員は、割り当てがなかなか決まらず大変だったそうだ。
すでに上京している先輩議員に誘われ飲みにいく。
組閣の話でもちきりだった。
  10月31日 自民党の当選2回の会におじゃまする。
政務次官を3回生から2回生に下ろすべきだと執行部に申し入れをすること
になったようだ。
政務次官なんかはすぐに大臣が務まるような人間がやるべきだし、そうし
なければいつまでたっても盲腸あつかいになってしまうと思ったが、そん
な事を言える雰囲気ではなかった。
  11月7日 国会とは変なところで、身分を証明するものとして、運転免
許証や保険証ではなく名刺を使う。
初登院にも当選証書と本人であることを証明するために名刺を持参しなけ
ればならない。
朝9時に国会の正面玄関から初登院。
当選証書と名刺を提示するところまではよかったが、議員バッジをつけて
もらうときにスーツの襟に穴がないことに気がついた。
ありゃ、しまった。
安全ピンで仮留めされている場面をまたフジテレビに撮られてしまった。
たまたま遠足で国会見学に来ていた母校の平塚市立花水小学校の6年生の大
声援を受ける。

第1号 目次へ 次へ だから何ですか
ウィンドウを閉じる