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ごまめの歯ぎしり ハードコピー版

第21号 『今ここにある危機』

自由民主党税制調査会

11月7日の初登院から1カ月が過ぎました。まだ国会内で迷った挙げ句、国会の絨毯(じゅうたん)の色を、東西南北そ
れぞれ赤青黄緑と色を変えてはどうかなどと提案してN氏やT氏といった大先輩のまゆをひそめせたりしています。
臨時国会の招集とほぼ同時に来年度の税制改正の議論が始まりました。自由民主党の中では税制調査会(税調)がこの議論の場になります。新しく林義郎元蔵相が税調会長に就任し、11月28日の宮沢派総会の席上
「税制改正の議論の中でいろいろな減税要求があるのは承知しております。
しかし、この財政難の折り、むやみに歳入を減らすことはできません。
ほとんどの要求は通らないと考えてください。いろいろご不満が出てくるでしょうが、すべて林義郎のせいにして頂いて結構です」と税調会長就任にあたっての決意を述べられました。
 自民党の中には、国会の委員会とほぼ対応して部会という組織があります。
たとえば、外務委員会には外交部会、環境委員会には環境部会、厚生委員会には社会部会が対応します。
この部会がそれぞれの守備範囲の中の業界団体および官公庁の税制改正の要求(減税要求)を取りまとめ税調に提案するところから議論がスタートします。
 並行して大蔵省(国税)と自治省(地方税)が、来年度の税収見通しと両省の考える税制改正(こちらは増税要求)のポイントを税調に対して説明します。
自民党の衆参議員は誰でもこの場に参加し、説明を聞くと同時に、両省に対して意見を言うことができます。
100人を超す議員が集まりますが、なぜかこの場を税調小委員会と呼びます(私の出た自民党の会議では、これより大人数が集まるのは党大会ぐらい)。
今回は11月3、4、5日の3日間でひと通りの説明がありました。

その間に各部会から出された要求を一つにまとめた資料が作られます。
(その厚さから電話帳と呼ばれます。もっとも今年の電話帳は過去と比べ随分薄かったようです)。
そして12月6日にマルバツと呼ばれる会議が開かれました。
それまでの3日間は秘書が代理で出席したり、資料をもらったりすることができましたが(代理は発言できません)、マルバツは議員本人以外は全てシャットアウト。
電話帳を一ページずつ、一項目ずつ議論していきます。
そしてその場で税調会長がそれぞれの項目について、○=受け入れる、○政=政策的課題として検討する、△=検討し報告する、二重△=長期的課題として検討する、×=お断わりすると判断していきます。○と判断されたのは、「特定中小企業の新分野進出などによる経済の構造的変化への適応の円滑化に関する臨時措置法の特例措置の適用制限の延長」など数項目、「○政]扱いは、「法人税率の引き下げ」「連結納税制度の早期導入」「地価税の廃止」

「NPOの税法上の扱い」などの項目があげられました。
二重△は「社会保険診療に係わる消費税のあり方の検討」「請求書などの保存についてコンピューター入力された情報も認めることとする」などほとんどの項目は×となりました。
 税調会長に聞いたところ、小委員会の前にあらかじめ認めるかを決めておき、小委員会でその項目がどの程度支持されているかを見極めて○×を決定しているそうです。
これは△までは認めようという腹づもりだったのに、小委員会で意見が全く無くて×にした項目もあったそうです。
(どの項目だったんだろう?)。
反対に「字幕放送普及促進税の創設」などは税調会長は×だったにもかかわらず、小委員会で絶対やるべきという声が圧倒的な迫力で多数出され、とうとう最後に税調会長が押し切られ、「わかりました。それではこれは小さい△。ちいさーい△」と苦しまぎれ。

「小さいって何だ」と会議に後、話に花が咲きました。
税調の議論が終わると歳入見積もりが確定し、いよいよ来年度予算案の詰めの作業になります。
私もこの法案の意図するところには賛成の立場をとっています。
しかし、今回提案された法案そのものは、この法案が定める脳死の判定基準が充分でないため修正が必要であると考えています。



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