大統領という言葉は、その単語の起源については正確にはわからないが、その内容をすべて書き出そうとすれば原稿紙 4~5枚は埋められるほど多様な単語である。教室で、教壇に上がって皆の前で、「将来の夢は大統領になることです!」と言っていたあの頃。あの頃の大統領(に対するイメージ)は、強い力を持った偉い統治者という意味(イメージ)を持っていたと言えよう。だが今の時代、大統領に対して敢えてそんな特別な美辞麗句や意味を持たせる必要は無い。草の根の民主主義の中で誕生した大統領にとって、国民の、国民による、国民のための人物であればよいのだ。
私が大統領になったら...という想像をしてみる。
まず一番先に為さんとすべきことは、割れている南北(韓半島)を一つにすることだ。
ポール・ケネディが言っていたように、私たちは象のように図体の大きい 4大強国に囲まれている。その中で生き残るためには、一つとなって団結しなければならないのだ。アジアの中で自ら民主主義を争取した民族は私たちだけである。と同時に、割れた南北を一つにすることができることのも私たちだけなのだ。赤い情熱の光を全世界に知らせたレッドデビル(サッカーの韓国代表サポーター集団)と、全国民に幸福を届けてくれた韓国野球の底力を知ったとき、私たちは団結すればこそ、より強い力を発揮することができるのだということを思い出させてくれる。
我が民族が持つ自信感、そして文化の創造性が北朝鮮の地下資源と労動力、さらに優秀な人的資源と団結したとき、いま再びの漢江の奇蹟(70,80年代の経済成長)を起こし、鴨緑江(南北間に掛かる川)の奇蹟が成し遂げられるであろう。
南北の平和統一政策は、その関心を引き延ばすことなく、絶えず継承、発展させていかなければならない我が国の重大課題である。北朝鮮の労動と韓国の資本を結合させて京義線, 京原線(南北間を繋ぐ鉄道構想)を通じて、シベリア・ヨーロッパを結ぶ物流体系を完成させなければならないである。
(大統領になった場合の構想の)第二に、競争力ある社会を作っていきたいと思う。生産者と消費者がひとつの prosumer(producer+consumerの意で私が造語した単語)体制は、まさに我々の企業が世界で 1位たりうる独歩的な競争力である。独自の領域を構築し、いかなる状況でも代替不可能な人になること。 これは個人の次元を超えて大韓民国全体が持っている課題なのである。
政治圏も政策の品質をもって競争する時代にならなければならない。国民の声を聞き、その心を推し量って、質の高い政策によって国民に共感してもらえるようにしなければならない。国会議員が行う政治ではなく、国民の関心と愛によって作りだされる政治にならなければならない。そうするためには多くの勉強、そして現場を隈なく走り廻り、働く情熱が必要だ。そして民心(国民の心)の、鋭い鞭に打たれる覚悟を持ち続けることも・・・。
そして第三に、各分野で国際的なマインドを兼ね備えた世界の中の大統領になりたいと思う。周辺国の力を適切に活用し、そして牽制しながら韓半島が力の均衡と平和を守ることに貢献できる均衡国的な役目を果たせるようにしたい。一つの国について知ろうとするならば、言語を学ぶことが何よりも優先されるべきであるから、私は今、英語、中国語、日本語を一生懸命勉強している。大韓民国のブランドはもう世界で認められてきているし、 国際舞台でも充分に世界人としての共感帯を得ることができると確信している。これは国民一人ひとりの自負心と、そして国際的な開放化が共に織り成すときに可能となろう。
21世紀の世界的な指導国家へと成長していくことができる大韓民国。国家と7,500万の韓民族がその潜在能力を発揮できるように導いていくすばらしきリーダーシップを持つ指導者。これが、私が夢見る本物の政治の姿である。