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太郎物語 第2章

太郎物語 第2章  慶應義塾中等部~アメリカ留学

 花水小学校を卒業した太郎は慶應義塾中等部に入学し、平塚駅朝6時34分発の東海道線で品川に出て、山手線で田町まで一駅を毎日通いました。毎日片道1時間以上も電車に乗るのは楽ではありませんでしたが、その時間を使って片端から本を読みました。

その中等部一年の一学期の生物の中間テストの日に父洋平が自民党を離党して、新自由クラブを立ち上げました。前の日に生物の分類表を必死に覚えようとしていたのに、新聞記者から「お父さんはお帰りですか」と電話が何本も何本もかかってきて、分類表に集中することができなかったのを太郎は鮮明に覚えています。
 その日を境に父はなかなか家に帰らなくなります。毎日街頭でマイクを持っていた父の右手は袖口から先だけが真っ黒に日に焼けてまるで黒い手袋のようでした。

 太郎は中等部で競走部に入り、1500Mや3000Mで活躍し、三年生の時にはキャプテンを務めました。また、相変わらず本が好きで、図書室にたむろする図書の会の中心メンバーの一人でもありました。
 太郎は、新自由クラブの党首になった父洋平に俳優小沢昭一の一人芝居「唐来参和」に連れて行かれ、小沢昭一が芝居の背景を説明する前半の部分を聞きながら、演説っていうのは大声張り上げてみたってだめさ、こういう風にわかりやすくやるんだと父がさかんに言っていたのを覚えています。
 太郎は、慶應義塾中等部、慶應高校とずっと競走部で箱根駅伝を目指し、長距離を走り続けました。慶應高校時代から大学の競走部の先輩に混じって日吉のグラウンドで練習をしたり、当時箱根駅伝の予選会が行われた大井埠頭でタイムトライアルをやったりしましたが、慶應大学はなかなか箱根駅伝の予選を突破することはできませんでした。

 箱根駅伝をあきらめた太郎は、アメリカ留学を志しました。慶應高校を卒業した太郎は慶應義塾大学経済学部に進学しましたが、結局二ヶ月しか通わず、アメリカの高校のサマースクールへ入ります。
 英語は太郎にとって得意な科目のはずでしたが、ボストン郊外のアンドーバー高のサマースクールで慶應義塾中等部の高校生相手に話をすると英語がまったく通じません。初日は広大なキャンパスの中をどうやって寮から食堂までいったらいいのかわからず、食事にありつくことができませんでした。2日目にテキサス出身のルームメイトが来て、ようやく食堂の場所がわかりました。一週間目には英語で夢を見て、しかもそれがまったくわからずに夜中にびっくりして飛び起きるという体験をしました。とにかく毎日必死でした。

夏が終わり、コネチカット州にあるサフィールドアカデミーという全寮制の高校に編入します。
毎日朝の二時三時まで必死で辞書を引きながら次の日の授業のために教科書を読む毎日でした。しかし、サフィールドではクロスカントリーチームのエースとして活躍し、母校のクロスカントリーコースの新記録を樹立します。冬はクロスカントリースキー、春は陸上競技で活躍し、とくに1500Mではニューイングランド地方の私立学校選手権で入賞を果たします。

太郎物語 第3章  
ジョージタウン大学・ポーランド央計画統計大学交換留学


Comments

  1. こんにちは 私もサフィールドのOGです しかもクロスカントリー選手でした アップルフィールドまで走った後、そこのりんごをお腹いっぱい食べたことありますか?先輩のこと応援させていただいていますのでお身体に気をつけてがんばってください 結構サフィールドの卒業生は多くて赤坂で偶然出会った香港の方や、東京で道に迷ったアメリカ人が偶然サフィールド出身で驚いたことがあります。私の場合は自分でニュウイングランドのボーディングスクールの校長に手紙を出したところたまたま合格したのがサフィールドでした。私の後輩はアメ大使館でばりばり働いています。なんか懐かしくなっちゃったのでメールしました。もう中年になっちゃった後輩より

    コメント by fefe — 2006/8/23 水曜日 @ 22:56:43

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