衆議院議員 河野太郎発行メルマガ「ごまめの歯ぎしり」ブログ版

戦う政治家! 国会議員 河野太郎が描く国会奮闘記

年金改革、教育改革を実現するために戦い抜きます!



ガツン?

Posted by 河野 太郎 on 2008/5/8 木曜日

中国に対してガツンと言わなきゃというのが、国会周辺で合い言葉になったような気がするが、チベット、ガス田と違って餃子の問題では、ややこちら側にも勘違いもあるようだ。

一部のマスコミでも、餃子問題をマスコミの当初報道だけで理解しているようなコメントが目につく。

毒入りギョーザ事件が発生したのは今年の1月6日、兵庫県高砂市で中国産の冷凍餃子を食べた三人がメタミドホスによる有機リン中毒で入院。
餃子はJTフーズのもので昨年十月一日天洋食品製造。

1月23日千葉県市川市で中国産冷凍餃子を食べた五人がメタミドホスによる有機リン中毒、一人は一時重体になる。
コープの昨年十月二十日天洋食品製造の餃子。

1月25日、千葉市稲毛区で中国産冷凍餃子を食べた二人がメタミドホスによる有機リン中毒。
やはり昨年十月二十日天洋食品製造のコープの餃子。

中国産餃子による有機リン中毒の被害は、今日までに、この十人。
その後、健康被害があったとされた5915人については、全て有機リン中毒ではなかったことが確認された。

メタミドホスの国際基準は、1Kgあたりヒトケタmg(食品によって違う)だが、千葉の事件は1gあたり19mgとか3mgと、基準の千倍近い量が検出されている。(兵庫の事件では物は残っていないので、胃液からの検出だ)
これは、残留農薬というレベルではなく、意図的にか、事故でか、メタミドホスがそのまま混入されたことになる。
つまり食品の安全管理の問題というよりも意図的な犯罪あるいは事故だ。

兵庫と同様の10月1日製造の餃子は468袋回収され、外側からメタミドホスが検出されたのは48袋、中の餃子そのものからメタミドホスが検出されたのは2袋。

しかし、千葉と同様に天洋食品で十月二十日に製造された冷凍餃子は、日本国内で374袋回収されたが、袋の外、中でメタミドホスが検出されたものはなかった。

コープとJTフーズの冷凍餃子は、他の日に製造された物も全量回収されたが、メタミドホスが基準値以上に検出されたものはなかった。

天洋食品で製造された餃子以外の製品も全量回収されたが、メタミドホスが基準値以上検出されたものはなかった。

つまりメタミドホスが混入したのは、現時点では、全部で十袋以下ということになる。

千葉と兵庫の事件後、徳島で中国産の食品のパッケージから殺虫剤のジクロルボスが検出されたが、捜査の結果、店内に置かれた殺虫剤のジクロルボスが付着したものであることがわかった。

天洋食品以外の中国製の食品では、神港魚類が製造したしめさばからジクロルボスが基準値以上に検出された。しかし、しめさばを加工したのはデンマークで、ジクロルボスの混入地は不明。

青島ニラ肉まんから基準値をオーバーしたメタミドホスが検出されたが、製造者は、日本の100%子会社だった。しかも、野菜は自社農場と契約農場で栽培されたもの。ニラ海老まんからもメタミドホスが検出されたが、基準値以下だった。

この会社の製品では、自主検査の結果、ソースカツからもホレートが検出され、日本国内で同一ロットの製品が検査されたが、検出されなかった。

お徳用一口サイズイカ天ぷらからもジクロルボスが検出されたが、基準値以下。これも日本企業の子会社の製造だ。

冷静になって考えると、中国製の食品が危ないかというと、そうではない。
千葉と兵庫の事件の原因が不明なため、再発防止策がきちんと取れないという心配があるので、引き続きの捜査は必要だ。

引き続き捜査をきちんとやっていただきたいということを言う必要はあるが、ガツンと言うよりも、きちんとお願いするべきものだろう。

日本が食料を輸入に頼っていること、そしていろいろな食品が値上がりし始めていることを考えると、中国産の食品に関しては、もっともっと冷静に考え、行動しなければならない。


Comments

  1. 久しぶりに責任ある政治家の公平な見解に接しました。
    中国にも米国にもはっきり物を言う事は必要ですが、冷静な分析がその前提になければならない。

    コメント by 八木下 裕 — 2008/5/8 木曜日 @ 22:54:53

  2. >>つまり食品の安全管理の問題というよりも意図的な犯罪あるいは事故だ。

    それを解決しようとは見えないんですけど?これにガツンと言ってはいけないのでしょうか?

    コメント by ゲスト — 2008/5/8 木曜日 @ 23:10:26

  3. メルマガいつも拝見していますが、今回の記事には首をかしげざるをえませんでした。

    まず「原因が不明」ということは、再発の可能性がゼロではないということです。
    餃子については農薬の混入の状態から、意図的な混入が疑われている以上、これは国際的な犯罪です。
    この件に関して、警察当局同士が何度も「捜査協力の強化を確認」しているにも関わらず、今回の中国国家主席の訪日に際しても「捜査協力の強化」を言わなければならないほど、「捜査協力」がなされていないということが明らかになっています。

    これでは犯罪の背景も分からず、再発防止にどのような対策をすべきかも分かりません。このような状態で「中国の食品が危なくない」などと言えるとは思えません。

    また、メタミドホスは中国国内においても野菜への使用が禁じられているにも関わらず、中国の農場から仕入れた野菜の加工食品からメタミドホスが検出されたということは、日本の100%子会社の指導の下でも、指導や契約事項が守られていないということです。中国において契約などが守られない話は、ビジネス界ではチャイナリスクとして知られていますが、そのようなリスクが食品においても存在している以上、「中国の食品が危なくない」などと言えるわけがありません。

    また、カロリーベースの輸入量では、中国はそれほど多くありません。輸入穀物の値上がり自体は中国とは関係ない話ですし、現在、中国からの野菜等の輸入が急減している状態でも、値上がりしているのは野菜以外のものです。中国からの食品の輸入量を絡めて、食の安全を語るのは、国民の健康と安全を無視するもので同意できません。

    コメント by 食の安全の基準 — 2008/5/8 木曜日 @ 23:24:20

  4. 河野さん。認識がずれてますよ。
    毒餃子は件数ではありません。徹底した捜査を行わず、日本側の問題とした事にあります。
    これでは中国製品を信用できないでしょう。又、お
    願いすべき事ではなく強く調査を要求すべき事です。

    河野氏の発言に日本は中国抜きでは立ちゆかないと
    ありましたが、逆にこれは我が国とっては
    大きなリスクですから、中国抜きでどう立ちゆくよ
    うにするかリスク管理をする事が政治家の務めでは
    ないですか

    コメント by はる — 2008/5/8 木曜日 @ 23:28:36

  5. まあ、餃子に関しては労使紛争の巻き添えの
    ように感じますね。

    コメント by 現実論 — 2008/5/9 金曜日 @ 0:27:20

  6. 中国冷凍食品問題は、課長級レベルの内容です。国益を伴う諸問題がたくさんあります。国会議員はマスコミに踊らされることなく、国益を重視した活動を行って下さい。期待していますよ河野さん。

    コメント by 愛犬クロリス — 2008/5/9 金曜日 @ 9:23:23

  7. 中国食品に対してはヒステリックな人が多すぎます。そんな中、河野さんのような冷静な判断はむしろ貴重と思います。
    パンダやギョーザが国民の一大関心事では、日本も終わってます。。

    コメント by yoshikawa — 2008/5/9 金曜日 @ 11:23:03

  8. 輸入の際、生野菜は国が抜き取り調査するけれど、それをすり下ろした加工品は調査しません。ただ単に加工品も輸入時に抜き取り調査するだけで、(河野さんのこのエントリの記述にもかかわらず国産は安心らしいですから)輸入食品への不安もかなり小さくなると思います。

    そういう意味ではマスコミがよく流している農薬漬けで作られる中国野菜なんてものはかなりナンセンスですよね。

    コメント by note — 2008/5/9 金曜日 @ 17:24:44

  9. 中国国家主席が来日して、2大国の話し合いが行われるにも関わらず、トップニュースはパンダ貸出。次はギョーザを追求しろ!
    そんなバカ民意の国は、知らないうちに東シナ海ガス田など莫大な国益が奪われていく・・・

    コメント by やんと — 2008/5/9 金曜日 @ 18:13:05

  10. ちょっと私たちの感覚と違うな、と思うのは、「日本の100%子会社」という記述です。まるで、中国はぜんぜん関係ないと一瞬錯覚しました。

    日本の子会社でも、中国で、中国人の従業員によって作られている。
    つまり、日本人が管理していてもなお、メタミドホスが混入するってのは、大問題なんじゃないですか?

    コメント by のりまき — 2008/5/9 金曜日 @ 21:54:33

  11. 河野さん。貴方の考え(勘違いという発言)には2つの誤解を招くと思います。
     まず、マスコミ=一般市民の考え方や総意ではありません。
     そして、餃子の件は、数を問題にしているのではありません。結果やその発表が不透明な点に対して不信感を増幅させる要因になっています。そもそもこの事件がおきた時点で、第三者を公開の場に入れた検証体制を確立すべきだったと思います。
     最後に一言。アメリカの牛肉問題と実被害という面ではどちらが上ですか?またその規制期間との関係を説明してほしいものです。

    コメント by 村上 — 2008/5/10 土曜日 @ 3:37:01

  12. 中国の食品問題は日本企業にも問題があります。何十年もの前に、日本の商社が農薬の使い方を中国の農民に教え使うようになりました。自分達の利益を追求しすぎて、消費者の事を考えていないのは日本も同じです。

    コメント by 水曜日 — 2008/5/10 土曜日 @ 10:41:41

  13. >>毒入りギョーザ事件が発生したのは

    以下が明らかに間違っています。よって全く信用できません。
    参考)12月28日 ギョーザ事件 
    で検索

    コメント by ひまんじ — 2008/5/10 土曜日 @ 15:25:24

  14. 日本の警察当局がちゃんと調べて、毒が中国で混入されたと解明したのに、なぜ「ガツンと言うよりも、きちんとお願いするべきもの」なんて発言が出るのか全く理解できない。餃子テロの被害にあった5歳の女の子はまだ完全に回復してないんですよ。

    コメント by とらたろ — 2008/5/13 火曜日 @ 8:48:25

  15. 再可決すら止められない男に政治家の資格無し!自民党なんて早く潰れろ!

    コメント by 元自民 — 2008/5/13 火曜日 @ 16:35:08

  16. 総務省が、厚生労働省と農林水産省に検疫のあり方を改善するように勧告(NHK5月23日)
    http://www.nhk.or.jp/news/k10014778181000.html#

    >ところが総務省が調査したところ、厚生労働省の検疫所では、とうがらしやパプリカなどの野菜の残留農薬は、平成16年度からの2年間で予定数の7%から14%しか検査されておらず、ジャムなど果物のレトルト食品については成分がまったく検査されていませんでした。

     検疫体制の不備が明らかになりました。ギョーザ事件が起こるまでは、輸入加工食品については農薬検査はほとんど行われていませんでした。ギョーザ事件後も、検査を強化したといっても人員や設備の増強がなされなければ、単なる掛け声にすぎません。
     政治の責任として、国民の食の安全に対して、水際での防止にどのように取り組むつもりなのか、国民に示す必要があると思います。

    肝心の日中捜査協力についても、1週間ほど前に以下のような報道がありました。

    日中刑事共助条約、参院が承認・年内に発効(日経新聞5月16日)
    http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080516AT3S1502O16052008.html

    >刑事共助条約の承認は米国、韓国に次いで3カ国目で、中国側の承認手続きを経て年内にも発効する。
    >条約は昨年12月に調印。今年4月に衆院で承認された。中国製の冷凍ギョーザ事件では外交ルートでの調整が捜査の遅れを招いたとの指摘もあり、条約の早期発効を求める声が強まっていた。

     日中捜査協力といっても、実は今は外交ルート、つまり外務省による「調整」が間に入っていたわけです。しかも条約を12月に調印したのに、衆議院での承認が4月というのは、もっと早くならなかったのか、という思いがあります。
     今度は中国側の承認手続きですが、こちらも迅速に進めるよう「きちんと」お願いして欲しいと思います。

    コメント by 食の安全の基準 — 2008/5/24 土曜日 @ 10:26:07

コメント RSS
トラックバック URI
http://www.taro.org/blog/index.php/archives/863/trackback/

コメントをどうぞ

段落や改行は自動挿入です。メールアドレスはサイト上では非表示です。
使用できる XHTML タグ: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <code> <em> <i> <strike> <strong>