日本と日系アメリカ人
Posted by 河野 太郎 on 2007/8/27 月曜日
外務省が始めた日系アメリカ人のリーダーを日本に招待するプログラムのレビュー会議がハワイで開かれる。
ぼくにとって七回目のハワイだが、全て会議への出席で、二泊三日。ろくにビーチにも足を踏み入れられない。
プログラムに参加した日系アメリカ人のリーダーたちも自費参加だが、50人近い人数が集まった。
このプログラムまでは一度も日本に行ったことが無く、日本とのつながりも希薄だったメンバーが、このプログラムで訪日してからは非常に積極的に日米関係、そして日本に関心を持つようになり、こうした会議にも積極的に参加してくれるようになった。
外務省が始めたプログラムとして非常に成果があがっている。
その反面、小泉訪米、安倍訪米にあたっては総理が日系人社会を訪問することなく終わり、ちぐはぐな感じは否めない。
サンフランシスコの日本人街の中心地がイラン系アメリカ人に売却され、ロサンゼルスの日系アメリカ人の施設も財政的に非常に苦しい運営を強いられている。
もちろんアメリカにODAを出すわけにはいかないが、日本政府として、日系人社会を助ける動きももっと必要ではないか。
ジョージ・アリヨシ前ハワイ州知事と一緒に、昼食会でのスピーカーを務める。そこにイノウエ上院議員も来られ、両巨頭の間で汗をかきながら日米問題について話す。
特に、米印原子力協定について、日本としてはNPT体制を壊すようなダブルスタンダードを受け入れるわけにはいかないと強調する。
さらに、日本政府として、ワシントンに原爆記念館を建てるべきだと訴える。原爆投下に関する解釈は、アメリカにもいろいろあるだろうが、少なくともその行為が何をもたらしたかを知った上で、意見を述べてもらう必要がある。
イノウエ上院議員からは君のメッセージを同僚に伝えよう、と。
ハワイ州知事の公邸であるワシントンプレースでのレセプションの後、イノウエ上院議員から、飯につきあえとお誘いを受け、ハワイ一のフランス料理を食べながら、遅くまで話し込む。
安倍総理の議会訪問から、F22、イラク、中国と米上院との公式会議、大統領選挙(イノウエ上院議員はクリントン支持だ)、イノウエ議員がおじいさん、おばあさんから習った日本の歌、戦争前と戦時中の経験、戦後、議員として日本に行ったときの話、日本のサムライ映画から習った日本語等々。
その日、イノウエ議員は次の上院議員選挙に出馬することを発表した。ということは92歳まで議会にいるということだ。
ロバード・バード、ストローム・サーモンドに次いで、現時点ですでに彼は史上三番目に長い上院でのキャリアを誇っている。
ポストイノウエは、日系アメリカ人にとっても重要な問題で、会議でも、食事の席でも、コーヒーブレークでもつねに誰かがその話をしていた。
日系人社会を知る事により、何故アメリカが
あれ程の情報力を所有するかを理解する事が
出来ると思います。
日系人だけではなく、ドイツ系やイタリア系社会
がアメリカに存在するが故にアメリカは各民族の
メンタリテイを十分に理解する事が出来ました。
その反面、日本では民族を異にする日本国籍者が
桁外れに少なかったが故に他民族のメンタリテイ
を十分に知る事が不可能でした。
日系人社会を容認し(交戦中は収容所などの悲劇
もありましたが)それを理解する社会には
それなりの強さが存在し。
多民族社会を拒絶する社会にはそれなりの弱さが
あるように思えます。
その意味で日系人社会からは学ぶべきものが
多いと思います。
コメント by 現実論 — 2007/8/27 月曜日 @ 23:19:14
昔から日系人は中国系やイタリア系移民と比べて強固な結束はせず、良い意味で早く現地の社会に溶け込んでいったのが特長の一つだと思います。北米のいわゆる日本町を中心とする古い日系社会が衰退していくのは寂しいですが、現地に溶け込むことで繁栄しようとしてきた日系人の生き方、実際二世や四世という世代が様々な分野で活躍している現状を考えれば、戦前戦後の時代に始まった日系社会はその役割を終えたのだと納得すべき事かもしれません。
コメント by 888 — 2007/8/28 火曜日 @ 14:02:27