続質問通告

2016.08.23

平成22年10月12日の衆議院予算委員会での馬淵澄夫国交大臣の飽和雨量に関する答弁といえば、わかる人にはわかる有名な答弁です。

河野太郎委員 
 (前略)残り時間が極めてわずかになりましたので、最後に一つだけ、全く違う質問に飛ばさせていただいて申しわけございませんが、群馬県の治水基準点であります、八斗島(やったじま)と読むんでしょうか、これは八ツ場ダムのかかわりもあるところでございますが、ここの基本高水を計算するモデルに使われた飽和雨量というのがどういう数字であったのか。五八年、五九年、八二年、九八年に洪水がございました。この四年にどういう数字が使われたか、計算に使った数字を教えていただきたいと思います。国交大臣。

馬淵澄夫国務大臣 
 お答えいたします。
 委員御指摘のこの飽和雨量でございますが、これは、河川整備基本方針検討小委員会におきまして、いわゆる洪水の再現計算に用いた数値でございます。一九五八年、昭和三十三年九月の飽和雨量が三十一・七七ミリ。一九五九年、昭和三十四年八月の飽和雨量が六十五ミリメートルでございます。八二年、これが百十五ミリメートル。九八年、これが百二十五ミリメートルでございます。
 以上でございます。

これだけのやりとりですが、聞いていた専門家や国交省の河川局はさぞやびっくりしただろうと思います。

この飽和雨量の数字は、この時まで国交省が絶対に出さなかった数字だからです。

国交省の主張していることが正しいかどうかを検証しようにも、この飽和雨量の数字がわからなければ検証のしようがありませんでした。

その数字を国交大臣がさらっと答弁したのです。

実は、この飽和雨量の数字を質問するから答弁してほしいという通告を、この一週間前から国交大臣ご本人にしておりました。

それを聞いた馬淵大臣は、その数字はきちんと外に出すべきだと考えて、わざわざ大宮だったと思いますが、国交省の出先機関まで大臣が直接足を運んで、大臣自ら調べた上での答弁だったのです。

もし、この質問も前日に質問通告をしていたら、大臣が出すべきだと考えたとしても、国交省はその数字を答弁書に書き込みはしなかったでしょう。

それまでどおりのいい加減な答弁でごまかそうとしたでしょう。

前日の深夜、あるいは当日の未明に質問通告をしても、まともな答弁は返ってきません。

とくにそれまでの答弁を変えるような大臣の判断が求められるような場合なら、なおさらです。

わざと質問通告を遅らせるのは、嫌がらせ以外の何物でもありません。

しかもその嫌がらせの被害を受けるのは大臣ではなく、霞が関の官僚です。

その結果、当たり障りのない答弁が返ってくることになるだけです。

それならば、大臣がきちんと判断をする時間がとれるだけの余裕を持った質問通告をするべきです。



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