ASEANセンターの醜聞

2013.05.18

「なんちゃって国際機関」の代表格であるASEANセンター。
またしてもスキャンダルが発覚した。
2011年12月10日のブログにこう書いた。
「シンガポールから、シンガポール政府が関知していない人間がセンターにいるとの知らせ。職員名簿を見ても、載っていない。
あれはいったい誰だと問い詰めると、コンサルタントです。
仕事は何かとさらに詰めると、英語のネイティブチェックです。
いくら支払っているのかとたずねると、年俸900万円です。
いったい何を考えているのか。英語のネイティブチェックに900万円!?
しかも、金土日休みということで、週に4日しか働いていない!
誰がどういう経緯で、シンガポールの人間を、こんなおかしな待遇で雇うことになったのか、しかも職員名簿にも載らない形で、を明らかにするように外務省が調査する。(センターの管理部門のトップは外務省なのに。)」
この週休3日で英語の翻訳のチェックをやって年俸900万円をもらっていたシンガポール人は、すぐさまお引き取りいただき、こんな馬鹿な採用をしたASEANセンターの事務総長以下、きつく叱責された。
その解雇されたばかりのシンガポール人に、なんと昨年、285万円の謝金がASEANセンターから支払われていた。
表向きは、ASEANセンターがシンガポールで開催したフォーラムのコンサルタント料。またしても事務総長決裁だという。
さすがにセンターをかばい続けてきた外務省も、「開いた口がふさがりません」。
そしてこの件で、ガバナンスの問題が浮き彫りにされた。
ASEANセンターのパートナーであるASEAN諸国も、もはやこうしたセンターの問題を外務省に指摘してもしかたないと、気がついても理事会でも問題提起をしなくなった。
その代わり、ASEANセンターの問題はコウノタロウにやらしておけ、とばかりにこっちに様々な情報がもたらされる。
私が外務省にこのことを指摘するまで、外務省はまったく気がついていなかった。
「なんちゃって国際機関」は必ず腐敗する。
さあ、外務省、どうする!?



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