ウィリアム征服王と外務委員会

2013.03.11

日本政府とジャージー政府との間の租税協定、日本政府とガーンジー政府との間の租税協定が署名され、国会に提出される。
ジャージーもガーンジーもイギリス海峡の諸島である。そんなところに政府があるのかと不思議に思うが、ジャージーは、正式名称をBailiwick of Jerseyといい、Bailiff、つまり代官が治めるイギリス王室属領だ。人口は98000人。
ガーンジーもやはりBailiwick of Guernseyというイギリス王室属領。人口63000人。
ジャ―ジーとガーンジーは、もともとフランスのブルターニュ公国領であったものを933年にノルマンディー公ウィリアムが奪い、そのウィリアムが1066年にウィリアム征服王としてイギリス王になった。
1204年にイギリスのジョン欠地王がノルマンディー地方を失ったときに、この島々はイギリス王の領土としてイギリス側にとどまり、それ以来、イギリス王室属領となっている。
ジャージーもガーンジーもイギリスのエリザベス女王が君主であるが、イギリス(連合王国)ではない。外交と国防はイギリス政府に権限を委任しているが、内政に関しては独自の政府を持っている。
EUには加盟しておらず、イギリスの法律にもEUの法律にも縛られない。
女王が任命する副総督が女王の代理を務め、さらに女王が任命する代官が政府を代表する。一院制の議会もある。
内政に関しては、ジャージーもガーンジーも独自の政府が行っているので、日本政府もこの両政府と租税協定を結ぶことになる。
両島ともタックスヘイブンであり、オフショアセンターとして有名で、国際的な脱税を防ぐためにもこの協定が必要になる。
ウィリアム征服王やジョン欠地王など歴史上の人物が急に身近になった。



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