原子力ムラの大臣達

2012.07.27

7月26日の決算行政監視委員会の質疑から。
(正確を期すために、議事録を参照して下さい。)

細野国務大臣
...私が所掌しております原子力委員会において、透明性の問題でさまざまな疑念を持たれる運営がなされて、今検証作業が進められております。...

河野
...今、大臣みずから、原子力委員会が過去いろいろな透明性において疑念を抱かれるようなことがあったから今検証しているというお話がありましたけれども、そういう疑念を抱かれるようなことを平気でやってきた原子力委員会に何らかの形で携わった人間がこの新しい規制委員会の委員として政府側から名前が挙げられるようなことは、よもやないと思いますが、どうですか。

細野国務大臣
...原子力規制委員会の委員の提示については、今ちょうどこの時間に出されているかどうか、まだちょっと把握をしておりません。きょう午前中に総理から、情報管理について厳しい注意がございました。それはもう結果として、報道があったということについて責任を感じております。したがいまして、議会にしっかりと提出するということをまずやらせていただきたいというふうに思っております。

河野
いや、別に名前を聞いているんじゃありません。透明性においてこれまで疑念を持たれて、わざわざ検証しなければいけないような、いわば原子力ムラの中心にいた原子力委員会にかかわってきた、そういう人間がよもや新しい規制組織に名前を挙げられるようなことかはないでしょうねという確認をしているだけであって、誰か名前を言ってくれなんて言っていません。そんなことはよもや起きないんですね。

細野国務大臣
委員の人選につきましては、しっかりと議会にまず出させていただきたいというふうに思っております。

河野
結局、大臣がこの場でもおっしゃっているように、過去、透明性に問題のある秘密会みたいなことを繰り返しやってきた原子力委員会のいわば真ん中に座っていた人間を今度の規制組織の真ん中に据えようというのが今の野田政権じゃないですか。そんないいかげんなことをやって、この規制委員会がちゃんと機能すると思っているんですか、細野大臣。

細野国務大臣
原子力規制委員につきましては、きちっとそれを議会に報告して、どういう趣旨で一人ひとり今回提出したのかということについては説明をさせていただきたいというふうに思っております。

河野
...再稼働をさせた大飯原発の二号炉と三号炉の間には、F-6と呼ばれる活断層の疑いのある断層があるという指摘がされています。野田総理が自分が責任をとって再稼働するんだと言っているならば、少なくともそこを掘って、掘れば活断層かどうかわかるわけですから、再稼働する前に掘って、そういう指摘があったけれども、これは違うよということをはっきりさせるのが普通じゃありませんか。...

枝野国務大臣
...大飯原発の活断層の件についてでございますが、大飯原発のF-6破砕帯については、7月17日の原子力安全・保安院の意見聴取会で専門家からご意見を伺ったところ、活断層であるとの指摘はなく、活動性はないのではないかという意見が複数ありました。ただ、その活動を完全に否定するためには現状の資料だけでなく、現地での直接確認が必要との指摘があったものでございます。

これは同時に調査等を指示しました志賀原発とは決定的に違います。志賀原発は、活断層であるおそれがあるという複数の指摘を踏まえて、したがって調査を行うものでございますが、この大飯原発については、同時の意見聴取会で行いましたから一部混同されている方がいらっしゃいますが、専門家からの御意見は、活動性の評価を変えたというものではなく、むしろ、これまでの判断を変える必要がないという評価であったというふうに認識をしております。..

河野
F-6は活断層のおそれがあるという指摘をしている専門家をその会合に入れていないだけじゃないですか。そういう指摘をしている専門家を排除して、そこでは指摘がありませんでした、だから、いいんですというのは、それは明らかにおかしな話ですし、少なくとも大飯原発が再稼働のプロセスに入るまで、関西電力は昔の資料をなくしましたといって会合に資料を出してこなかったじゃないですか、だから審査がずるずるずれたんじゃないですか。

関西電力にそういうことをやらせておいて、再稼働だけはスケジュールどおりにやらせるというのは、それは明らかに安全よりも関西電力の経営をとっているだけの話であって、それが野田政権の全てをあらわしているんじゃありませんか。

河野
今の法律で、国民負担を極小化するために東京電力を破綻処理したほうがいいということになれば、東京電力は法的に破綻処理をされることがあり得る、そういう理解でよろしいですね。

枝野国務大臣
前段の部分について、昨年のこの機構法をどうするかということの準備段階から私はかかわってきておりますが、残念ながら、そういう条件がクリアされることはないと思っています。

河野
そういう条件がクリアされれば、法的破綻処理があり得るわけですね。

枝野国務大臣
残念ながら、クリアされることはないと思っております。もしこういうやり方なら可能だというご提案があれば、具体的にご提示いただければと思います。

河野
今のご発言は、そういうことができれば法的破綻処理がされることがあり得るという理解をいたします。

河野
財務大臣、特例公債法なしで政府のキャッシュフローというのはいつまでもつんでしょうか、明確にお答えをいただきたいと思います。

安住国務大臣
現在、歳出許容額というのは、税収、税外収込みで46.1兆円でございます。今、計算をしていますが、9月末時点の累積支出見込額は39.3兆円です。そして、21年度から23年度までの10月の支出額は、21年度が5.8兆円、22年度が5.3兆円、23年度が5.1兆円ですから、推計ですが、10月は大体5兆円前半になります。

ですから39.3兆円に5兆円ちょっとを加えるのが10月末時点、その時点では46.1兆ですから、11月を迎えた時点で、これは何もないことを前提に、このままいけば、おおむね1兆円ちょっとのお金になってしまうというふうに私どもとしては推計しております。
(以上)



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