震災がれきQ&A

2012.02.08

まず、下記のブログ「震災がれきの受け入れに賛成する」をお読みください。

http://www.taro.org/2012/02/post-1159.php

 

Q セシウムによる内部被曝と飛行機に乗った時の外部被曝を比べることに意味がありますか。

A 同じ放射線量を被曝したら、内部被曝も外部被曝も健康への被害は同じです。3300ベクレル/kgのセシウムを含む食べ物を1kg食べた場合の健康への害は、飛行機で東京-ニューヨークを往復した時の健康への影響よりも少ないことを表します。

Q 「もし3300ベクレル/kgのセシウムを含む食べ物を1kg食べた場合、内部被曝の総量は0.043ミリシーベルトになります。」とありますが、他に内部被曝で0.043ミリシーベルトの被曝をするのは、たとえばどんな場合ですか。

A バナナ一本を食べると、バナナに含まれるカリウム40で0.0001ミリシーベルトの内部被曝をします。つまり、バナナを毎日1.2本食べると、一年間で約0.043ミリシーベルトの内部被曝になります。

ちなみに煙草を毎日一箱吸うと、煙草に含まれるポロニウム210で年間0.2ミリシーベルト被曝します。

Q セシウム137の半減期は30年なので食べたら体内に残り続けるのではないですか。

A セシウム137は尿と一緒に排出され、乳児は9日、大人でも3ヶ月で体内の量が半分になります。セシウムは身体の中に溜まることはありません。

Q 放射能が100ベクレル/kg以下の物質は、法律の定義で放射性物質ではないといっても、放射能があるのだから、実際は放射性物質ではないですか。

A 人間の身体も体内に取り込んだカリウムのせいで4000ベクレル程度の放射能をもっています。体重が60kgとすると、67ベクレル/kgになります。それと比べても100ベクレル/kgの物質を放射性物質ではないと定義してもかまわないと思います。

Q 阪神大震災のときは、がれきを県外で処理しなかったのに、なぜ今回は広域処理をしなければならないのですか。がれきを移動するよりも、現地に焼却炉を設置して、現地で処理すべきではないですか。

A 阪神大震災では、地震により、約8年分の一般廃棄物が生じました。兵庫県で発生した可燃性の災害廃棄物の一部は県外で焼却され、横浜市、川崎市、埼玉県東部清掃組合で合計約4万トンを焼却しています。

今回、岩手県では約11年分、宮城県では19年分の災害廃棄物が発生しています。被災地では仮設焼却炉を設置して処理を急いでいますが、とても現地だけでは処理しきれません。

Q この災害廃棄物の広域処理は、法律的な裏付けがあるのですか。

A 市町村は、地方自治法に基づいて岩手県、宮城県に処理を委託し、両県は、廃棄物処理法に基づいて各受入自治体等に処理の委託のお願いをしています。

Q ガスになったセシウムをバグフィルターで除去できるのですか。

A セシウムの沸点は671度、塩化セシウムの沸点は1295度ですが、焼却施設の排ガスはバグフィルターでは200度以下になっていますので、セシウムは気体の状態ではありません。バグフィルターでセシウムは除去されます。

Q バグフィルターでセシウムが除去できるというデータがあるのですか。

A 独立行政法人国立環境研究所などの廃棄物焼却炉の実証試験で、バグフィルターにより、99.9%以上のセシウム137が除去されることが確認されています。神奈川県内では、焼却施設でバグフィルターを通ったガスを測定していますが、2ベクレル/kgの検出限界で、セシウムは検出されていません。

Q 放射性物質の濃度よりも放射性物質の総量が問題になるのではないですか。

A 神奈川県が受け入れる可能性のある最大量を焼却して埋め立てた場合でも、周辺住民が受ける埋立処分後の年間の放射線量は0.01ミリシーベルトを上回ることはないので、総量も問題ありません。

Q 管理型最終処分場で、センサーが漏水を検知しても、すでに汚染水が漏れているのではないですか。

A センサーは二重シートの間に設置されていて、さらにシートの下にベントナイト混合土20cm、その下にコンクリート10cmが敷かれています。ベントナイト混合土は不透水性でセシウムなどの金属の吸着能力もあり、ベントナイト層を汚染水が通過するには相当な時間がかかり、その間に破損個所を補修することができます。
 



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