やっぱり日本の原子力の土台は腐っていた

2011.12.14

山本一太特命委員会で、自民党本部に九大、東工大のエネルギー、原子力関係の教授を招いて、原子力関連の人材育成についてのヒアリング。

驚いたのは、学界が果たしてきた原子力ムラのなかでの役割について、二人とも、なんら反省もなく、これからこんな開発をやる、こんな研究をやる、だからそのための人材を育てないと云々と、まるで福島の事故など無かったような能天気なプレゼンテーションだったこと。

事故後に原子力の専門家がテレビで、メルトダウンではない、大きな問題ではない云々とまるで真実と違うことを発言していたのはなんだったのかという質問が立て続けに出されたのに対して、全く答えもしない。

原子力ムラの中でも、特に腐敗がひどい分野かもしれない。

プレゼンテーションの中で、将来の原子力関連の人材の需要に関する予測として、
1.プラントの建設は各電力の供給計画による。プラント寿命は60年として即刻リプレースすると仮定する。
2.2030年までの新増設を4年に一基ずつに平準化する。
という、二つのケースでの試算が堂々と提示されていた。

あきれるというよりも、その象牙の塔ぶりに笑いが出た。

さらに、海外需要の5%から20%を受注したら技術者数の予測はこうなるという予測までついてくる。

最後のページは「将来の人材育成に関する課題(福島事故後)」という表題で、「世界の原子力利用推進の状況に対応した人材の育成と供給(産業振興と密接に関連する)」そして「電気事業者、メーカー、研究機関への優秀な人材の供給」。

シビアアクシデント対策とか、放射性物質の除去とか、核のゴミの処分や廃炉のために必要な人材を供給しよう等ということは一言もない。

もちろん、使命感や倫理感に欠けた人材を供給してきたことに対する反省など全くなし。

こういう人間達に、原子力を任せたくないし、こういう人間達に、原子力に関わる人材育成を任せたくない。

日本の原子力、根底の根底からおかしい。



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