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なぜ日本の新幹線の売り込みは失敗するのか

2011年05月30日 23:43|外交問題影の行政刷新・公務員制度改革担当相

ダニエル・イノウエ米国上院議員が音頭をとった米日カウンシルのシンポジウムに出席したあと、イノウエ上院議員夫妻と内輪の夕食。

プライベートな時間であるのを承知の上で、シンポジウムの基調講演でも触れられた普天間基地の移設問題、とくに3人の上院議員が口火を切った嘉手納統合問題に関する上院議員の考えをしばらく伺う。

イノウエ上院議員は、米上院の歳出委員会委員長であると同時に歳出委員会の防衛小委員会の小委員長でもあるので、防衛関係の歳出には強大な権限を持っている。

民主党の某議員と嘉手納統合についての調査を進めようとしていたところでもあり、今後とも、この問題についてはいろいろと意見交換をさせていただくようお願いをする。

上院議員は、私はコンピュータも使わないし、携帯電話も使わない(携帯電話は持っていて、上院議員から電話をかけることはあっても、かかってくる電話には出ない)から、話がしたければワシントンまで来なきゃダメだよと、いたずらっぽく笑う。

これまでの歳出委員長の部屋の他に、President Pro-Temporeとして新しい部屋も増えて、ご自慢の暖炉の他に、上院で一番大きいシャンデリアの部屋も手に入れたそうだ。

上院議員として最も先任であるPresident Pro-Temporeは、副大統領、下院議長に次いで大統領に昇格する順番になっている。そのため、大統領が議会で年次教書の演説をする時は、下院議長と副大統領がそろって議長席に並ぶため、テロなどでその3人に万が一のことがあった時に備えて、秘密の場所に隠れる。小声でどこに隠れるんですかと尋ねたら、小さな声で、内緒。

President Pro-Temporeと副大統領、下院議長の3人は、なぜだか結婚式などを、司祭に代わって務めることができるのだそうだ。9月には、スタッフの1人が結婚するので、結婚式を執り行うのだそうだ。

Dan BrownのLost Symbolのような部屋が、本当に上院のなかにあるのかと尋ねると、あの本はいろいろと正確だ、今度ワシントンに来たら案内してあげよう、と。

そんな話をしていると、同席していた1人が、日本は本当に新幹線をアメリカに売り込むつもりがあるのかと口火を切る。

まず、日本側が作成した新幹線のビデオが、それはそれはひどいものだったらしい。とにかくひどいという他に、例えば、新幹線のどこが、他の国の製品と比較してどう優れているかということもなく、カリフォルニアとフロリダに売り込むのにシカゴとミルウォーキーを例に出すのは意味がないと辛辣な意見が飛び出す。

あのビデオを見せるぐらいなら、ビデオがない方がいいというぐらいひどいということでビデオを見たアメリカ側の声は一致していた。

資料を送れと言われて、日本側は日本語の資料をそのまま送ったりしたこともあったらしい。

韓国、中国、ドイツは盛んに売り込みに連邦レベル、州レベルに足を運ぶのに、日本勢はほとんど売り込みにいかない。

挙げ句の果てに、民主党政権に売り込むのに共和党系のロビイストを雇うというのはどういう神経しているのか。

前原大臣が記者会見をした時も、アメリカのメディアにはほとんど記事が載せられなかったそうだ。それもそのはず、記者会見にはドイツの新聞記者が1人来ていたが、アメリカの大手メディアはほとんど取材に来ていなかったそうだ。

ある日本通の研究者が書いた「なぜ日本の新幹線の売り込みは失敗するのか」という論文が密かに出回っているそうだ。

あのM9の地震が襲った時も東北新幹線は最高速度で走っていたが、安全に停止して、1人もけが人を出さなかった。そんなエピソードですら、アメリカには伝えられていない。

本当にやる気あるのなら、体制から考えなきゃと言われ、イノウエ上院議員もそう思っていらっしゃるのかと振り返ると、鉄火丼を一心不乱に美味しそうに召し上がっていた。

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