原子力トークライブとトリウム溶融塩炉

2010.12.14

新宿のネイキッドロフトでのトークライブ5、鈴木達治郎原子力委員会委員長代理と飯田哲也氏の2人をお招きして、原子力政策について2時間40分。

USTREAMのアーカイブはこちらです。お時間のある人はどうぞ、じっくりとご覧ください。

第一部(トークライブ)約1時間半
http://www.ustream.tv/recorded/11414699

第二部(質疑応答)約30分
http://www.ustream.tv/recorded/11415908

鈴木原子力委員長代理には、あくまで原子力の専門家として個人のご意見を述べていただくという立場でお願いしましたが、原子力委員長代理としての公式な発言の中に個人的な的確なご意見を交えていただき、誠にありがとうございました。

飯田哲也氏には、議論をしっかりと引っ張っていただきました。

原子力に関するこうした意見交換がテレビでできれば、大勢の国民が原子力の問題をしっかりと考えることができると思います。原子力委員長代理には、電力会社がスポンサーとして原子力政策を報道させない現状を打破するためのご努力をお願いしました。

原発輸出を国がバックアップすることの問題、核燃料サイクルと高速増殖炉の問題、プルサーマルの問題、日本の再生可能エネルギー産業を潰す経産省のトラウマの問題、核のゴミを最終的にどう処分するか、そして一万年後に及ぼす影響の問題等々、かなりじっくり話をすることができました。

特に最近話題になる原発の海外輸出が経済的にも核拡散的にも安全的にもいかに問題が大きいか、お二人の説明をじっくり聞いてください。

また、今回は取り上げていませんが、いよいよ中国がトリウム溶融塩炉を始めるという話があります。

トリウム溶融塩炉は、ウランではなくトリウムを燃料として用いることにより、現在の原子炉にはないさまざまなメリットを出すことができます。

例えば、液体燃料としての溶融塩を使用するため、燃料の成型や交換が不要。核廃棄物の発生が少ない。超ウラン(TRU)元素が生じない等々。

これまでウラン一本槍できた日本の原子力政策にも影響が出てくるでしょう。

いずれにせよこれまでの電力会社、経産省、族議員のトライアングルを打開して、まともなエネルギー政策を日本も確立しなければなりません。

各国が2050年に再生可能エネルギー100%という目標を掲げようとしている時に、2050年に高速増殖炉の実用化云々と言っているようでは、あまりにお粗末です。



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