八斗島の基本高水に関する質問主意書

2010.10.17

馬淵大臣の番記者たちによると、大臣はかなり本気で八斗島の基本高水の見直しをしようとしているようだ。

それならば、こっちも大臣と一緒に走って、大臣が後ろから鉄砲玉を食らわないように守らなければならない。

大臣が情報をきちんと出せるように、こっちもきちんと質問をしていかなければならない。

ということで、八斗島の基本高水に関連して、以下の質問主意書を提出する。

さいたま地方裁判所に国土交通省関東地方整備局河川計画課が平成20年1月10日に提出した国関整河計第122号「調査嘱託書について(回答)」のP33「利根川・八斗島上流の本川及び各支川の洪水流量を計算するための洪水流出計算モデルの係数の設定値」「八斗島上流域の流域定数表」によれば、飽和雨量が全54流域すべてにおいて48mmと設定されている。この飽和雨量を用いて毎秒22000トンの八斗島基本高水が計算されたことに間違いないか。また、その際使用された54流域それぞれのK値、P値、一次流出率、遅滞時間は何か。

第28回河川整備基本方針検討小委員会(平成17年12月6日開催)において国土交通省河川局が提出した資料1「利根川に関する補足説明資料」のP6には「この流出計算モデルは、既定計画策定以降、近年の森林の状況による実績の洪水流量においても再現性がある。」と説明されているが、平成22年10月12日の衆議院予算委員会での質疑において国土交通大臣は昭和57年9月洪水では飽和雨量115mmを、平成10年9月洪水では飽和雨量125mmを使用したと説明した。異なる飽和雨量を用いた検証で「再現性がある」といえるのはなぜか。

第28回河川整備基本方針検討小委員会(平成17年12月6日開催)において国土交通省河川局が提出した資料1「利根川に関する補足説明資料」P6「森林の存在を前提として治水計画を立案」の欄に掲げている昭和33年9月洪水、昭和57年9月洪水、平成10年9月洪水の実測値を再現するための計算モデルで使用した54流域それぞれのk値、P値、一次流出率、遅滞時間は何か。

昭和34年8月洪水の実測値を再現するための計算モデルで使用した54流域それぞれのK値、P値、一次流出率、遅滞時間は何か。

平成10年9月洪水の実測値を再現するために国土交通省が用いたモデルのK値、P値、一次流出率、遅滞時間と飽和雨量125mmを用いて再計算すると基本高水はどのような値になるか。

独走していた東京新聞に続いて、朝日新聞や時事通信が続報を出し始めた。これが日本版ウオーターゲート事件のような報道競争になるだろうか。

たしかに水門といえば、水門だ。



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