疲れた日本-2

2010.07.18

昆明で開催されたICAPP(International Conference of Asian Political Parties)のConference on Poverty Alleviationに出席する。

7月16日
17:00 成田発
19:00 上海着
21:05 上海発
24:10 昆明着

7月17日
08:00 朝食
08:45 写真撮影
09:00 開会式
10:45 第一セッション
13:00 昼食
14:30 第二セッション(-19:30)

7月18日
08:00 昆明発
11:00 上海着
13:50 上海発
17:40 羽田着

コンファレンスの当日の朝、開会式直前に、いきなり、第二セッションでスピーチの時間を取ってあるからと言われる。

「MDGs(国連開発目標)達成のために」というのが第二セッションのテーマ。何も用意はないが、言いたいことは山ほどある。持ち時間は五分間。

第二セッションの五番目のスピーカーのはずが、順番が全くデタラメになっている。公明党の遠山代議士と民主党国際局のスタッフの内田さんが議長にかけあってくれて、ようやくスピーカーリストに名前が載る。

こういう会議、つまり政府の代表が集まる会議ではなく、個人が集まる国際会議のスピーチで最も大事なことは、原稿を読まない!

原稿を読むと、まず、単調なお経を読んでいるようなスピーチになる。原稿を書くと、話し言葉ではなく、文書でしか使わない難しい単語を使うようになるし、文がどんどん長くなり、接続詞が一杯出てくると、聞いている方もわからなくなる。

今回は最初から原稿を用意する暇もないから、数行の簡単なメモをつくるだけ。それをみながら最初から口語体だ。

二番目に大事なことは、建前だけのスピーチにしない。

第二セッションは五時間続き、四十三人が話した。
僕の二人前のスピーカーはオーストラリアの代表。「オーストラリア国民は、国際社会の中の良き一員となるために誇りを持って海外に援助をしています。」そりゃ、政府の代表が議事録に載せるためにする発言ならばそれでもいいが、セッション終了後、会議の出席者は誰も覚えていない。

貧困撲滅のための会議で、国際社会の良き一員としてこれからも援助をし続けますとか、我が国はこの十年間に非常に有効な貧困撲滅のための政策を実施したので、これからも国際社会の支援のもと、こうした政策を継続していくとか、「すばらしい」演説をみんなが繰り返しても、会議の出席者は寝ている。

本音をきちんと出したスピーチをするからこそ、議論になる。

政府の代表として出席する公式な会議ではこうはいかないが、個人の資格で出席する会議で建前を言っても仕方がない。

三番目に大事なことは、英語が伝わることだ。(考えようによってはこれが一番大切だ。)英語で話しているスピーカーに英語の同時通訳はつけられないから、英語が伝わらないと何を言っているかさっぱりわからない。

四番目は、なるべく会議のはじめのほうで話すこと。そうすれば、コーヒーブレークや昼食の時に向こうから話しかけてきてくれる人が増える。こういう会議に出席する大事な目的の一つは、そういうときに人間関係をつくることだから。

だから会議の最後に100点満点のスピーチをするよりも、トップバッターで90点のスピーチをする方がいい。ただ、いくら最初でも60点では参加者は覚えていないだろう。

スピーチが終わった後で、何人から声をかけられるか、名刺交換を求められるか、コーヒーブレークで話しかけてくれるか、昼食・夕食の時に隣に座りに来てくれるかで、スピーチのできがわかる。

あなたは英語が上手だといわれたら、内容は乏しいといわれているのと同じだ!



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