国土交通省の膿

2009.12.26

クリスマスの12月25日、国土交通省のホームページにおかしな記事が載った。

「路面下空洞探査業務の検証について」というページだ。

国道十五号線に道路保全技術センターが見逃した空洞が四十数カ所あるという僕の指摘に対して、国土交通省の官僚が、平塚事務所までわざわざ来られて、国土交通省と道路保全技術センターの非を認め、謝った上で、再調査をしたいのでデータを出してほしいとお願いしていった。

僕としては、調査をやり直せとずっと言い続けていたので、ようやくやる気になったかと、無償でその区間の調査をやってくれた企業からデータを出してもらった。

そして、その空洞見逃しのおそれのある地点の調査が終わりましたという結果報告なのだが...。

大臣、副大臣が予算折衝で忙しいというこの日時を選んで、金井道路局長以下がこっそりと出したのであろうこの報告書には、なんとなんと「直轄国道の舗装に関する保全検討委員会の中間とりまとめを受け、各種データや平成20年度路面下空洞探査分析業務などから得られ、整理を行った道路調査車データなどに基づき、空洞の存在が考えられる箇所について、現地調査を実施しました。」
大嘘じゃないか。

「空洞の見逃しがあるとピンポイントで指摘された場所のデータに基づいて、その場所を調査し直しました」ということじゃないか。

金井道路局長、深沢課長、村山室長、あなたがたは、いったいどこまでシラを切るのか!?

金井局長と深沢課長が道路保全技術センターの佐藤理事長の意を受けて、どかちゃがしてきたのは明白ではないか。全く反省もなく、まだ自分たちは悪くないというおつもりか。

金井局長は、今回の事業仕分けの中で、「一箇所二箇所の見逃しはあるかもしれないが...」と発言している。
それはどういうことかと詰問すると、「課長がそのようなことを言ったかもしれないが」。いやいや、こちらにはインターネットの映像から起こした議事録があり、それによると金井局長の発言だ。

で、その「一箇所二箇所の見逃し」は現実にどうだったのかといえば、検証調査箇所43、内、空洞の見逃し30、隙間7、異常なし6という結果だった。

港区高輪2-20-36付近で、センターラインより二車線目に、最も空洞の厚い、厚さ57cmの空洞が見つかっている。
また、港区高輪2-21-46付近では、センターラインより三車線目に、3.5m×2.5mの大きな空洞が見つかった。

今回の再調査は、我々が調査した23kmを再調査したに過ぎないが、この23kmに30の見逃された空洞があった。
昨年東京で道路保全技術センターが行った調査は、都内で490kmあり、彼らが見つけた空洞はわずか10箇所にすぎない。(その他に彼らが捏造したと思われるものが24箇所、過去に見つかった空洞を見つけたことにしているのが8箇所ある)

いったいこの490kmにいくつ見逃された空洞があるのか。

さらに昨年、全国で道路保全技術センターが行った調査は車道部分が2190km、歩道が631km。見つかった空洞はあわせてわずか78箇所。
そのうち本当に空洞と思われるもの24箇所、捏造と思われるもの44箇所、過去空洞10箇所。

いったいいくつ見逃されているのか。

これが金井道路局長のいう一箇所二箇所の見逃しなのだ。

第三者委員会が検証した北品川の巨大空洞が崩落寸前だったことを考えると、かなり危険な状態が放置されているといえる。

しかも、この十五号線の空洞をどうするのかということすら国土交通省は何も言っていない。もちろん、この再調査の費用や補修の費用は道路保全技術センターが負担するはずだよね、金井局長?

センターの佐藤理事長の解任にあたっては、退職金が支払われるようなことが、よもやないように大臣、副大臣にはきちんと目を光らせていてもらわなければならない。

またセンターの巨大な内部留保が退職金などで流出しないように、早急に大臣は手をうつ必要がある。

そして、これはもはやセンターの問題ではない。金井道路局長以下の国土交通省の官僚の問題なのだ。大臣、副大臣はきちんとした処分を実施しなければならない。この際、道路局の膿をきちんと出すことが政治主導でできるのか、国民は注視している。



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