旧吉田邸焼失

2009.03.24

日曜日朝、テレビをつけると吉田邸が映っている。
おっ、と思ってみると、吉田邸から出火。
中郡担当のスタッフから携帯にメール。
町役場や商工会からも電話が。全焼らしい。

茅ヶ崎で予定していた国政報告会を終え、消防に確認すると鎮火。
大磯町役場に向かう。

町長以下、副町長、商工会長、観光協会長他、一同沈痛な表情。

副町長と現場に向かう。
甲門や七賢堂、それに温室は免れたが、邸宅は全焼。洋間の暖炉の煙突だけがひょろりとそびえ立つ。
裏手に回ると、壁一枚残っているだけで、やはり全て消失。

吉田邸には、執務をした有名な二階(官邸と直通電話があったとか言う)とは別に、海を見渡す洋間の二階があり、金の間、銀の間と呼ばれていた。
アイゼンハワー訪問に際し、大統領を大磯に招くために大統領の寝室(銀の間)と続きの洋間(金の間)を準備したが、アイク訪問が流れ、大統領は来なかったのだ。銀の間のベッドの上で吉田茂は亡くなられた。
カーター大統領が訪日したときに、大平-カーター会談を吉田邸で行った。その時には金の間で会談を行うことが予定されていたが、あまりに見晴らしが良く、ライフルで狙撃されるおそれがあるということで、土壇場で一階の洋間で会談が行われることになった。
小渕総理の時に、サミットで来日されるアメリカ大統領と金の間でぜひ首脳会談をという話もあったが、サミットが沖縄になり、それも夢となった。
旧吉田邸をずっと管理されていた竹内さんに金の間、銀の間をご案内頂いたときにこの話を伺い、では私が総理になったときにここをお借りして日米首脳会談をやらせて頂きますと約束したのだが、とうとう四度目の正直も灰となってしまった。



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