穴があったら入りたい

2007.01.15

僕が初めて自民党の会議で発言したのは、日銀法改正についてだった。
時の山崎政調会長が、日銀法を改正するという自民党の公約は、選挙前に拙速に作ったものだから、白紙に戻しても良いと発言した。僕は、目が点になったが、 手を挙げて、拙速に作ったものは白紙にしても良いが、拙速にやった人間は責任を取って腹を切れと発言した。あれから十年。

いまだに日銀法改正の意味がわかっていない自民党の議員、それも要職についていたりするのがいるから恥ずかしい。
政府は景気対策をやりたいからインフレ懸念があろうがなかろうが利上げは遅らせたい。その結果、インフレを招く恐れがある。
あるいは国の借金の利払いを最小化したいから、大蔵省は利上げを嫌う。政治の思惑や大蔵省の思惑が金融政策を歪めるから日銀法を改正し、独立性を高めたのだ。
日銀の認識は違うと経済議論をするのはかまわない。がんがんやるべきだ。だが、利上げしたら日銀法を再改正して独立をやめるぞと脅かすというのは政策議論 ではない。バカ丸出しである。発展途上国の私腹を肥やしている馬鹿な独裁者が自分の思うとおりに動かない世銀やIMFに文句を言っているのと同じレベルだ と言ったら、彼らが怒るだろう。
利上げがおかしいというならば、日銀を説得するべきで、それも政府がやるべきことで、政府の一員でもない与党の政治家が、日銀法の改正をちらつかせて発言するのは、ちょっと政権末期を創り出しているとしか思えない。
そういう政治家の発言を論評せずに載せている新聞も、経済部が何とかいわないのか。
こんなことが続けば、日本の国債の格付けが下がるだろう。

消防関係の方から三月末の消防記念日に出初めをやるという選択はあるねとコメントをいただきました。
出初め何とかしましょう。



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