法務副大臣退任

2006.09.26

午前中の閣議で内閣総辞職。それにともなって法務副大臣も退任。
国会閉会後、副大臣室へ出るたびに、死刑執行の決裁が来るのではないかと覚悟をしていたが、とうとう退任まで決裁が上がってくることはなかった。
総裁選挙が終わってから退任までの間に決裁が上がってくるのではないかとの観測もあったが、それもなかった。
一方で、死刑が確定した者の数は九十人近くにのぼり、死刑制度の根幹が揺らぎ始めているとも言える状況になった。死刑制度をもう一度議論し、存続させると決めたら、執行をきちんとできるようにするべきだ。

昨日はせっせと部屋を片付け、秘書官と写真撮影。
夜は外国人労働者に関するプロジェクトチーム(略称入管PT)の慰労会。ホームページに写真を載せろとのリクエストに応えて携帯で写真を撮るが、携帯絵日記のコーナーに問題が発生した。

臨時国会初日の本会議は一時から。仮議席は副大臣席のまま。28日には新しい議席になる。

竹中大臣がやはり参議院議員の辞職願いを提出。
あの突然の記者会見直後に、総務省の大臣室に押しかけて議員辞職を踏みとどまるようにとお願いするも、けじめだからと大臣の決意が固い。参議院選挙の時の思い出話まで飛び出すが、有権者には申し訳ないの一言。
ご苦労様とは言いません、まだ改革は続けないとと申し上げるが、外から支えますの一点張り。
先週も総裁選挙直前に党本部の八階ホール、総裁選挙の会場内でも押し問答。
竹中大臣シンパの議員にも連絡するが、菅副大臣(現総務大臣)や一太さんをはじめ、わりと大臣が辞めることに淡泊だ。
閣僚を辞めるのは良いが、議員職は辞めてはいけない。
そのへんのけじめをあいまいにするから、議員辞職勧告などといういい加減なことが流行るようになる。
なかには仕事をしたんだからやめてもいいんじゃないなどという声もあるが、議員なのに議会制民主主義の根本を理解していないとしか思えない。
任期を定めて議員を選挙で選ぶというのは、その期間の憲法改正の発議から予算、法案の承認、条約の締結という権限を任せるということ。その期間を勤め上げてはじめて仕事をしたことになる。
一つの問題提起だけで議員になり、それを終えたら辞めていたのでは、何回も選挙をやらなければならなくなるし、比例代表では本来当選しなかった人間が繰り上がることになる。
仕事したんだからやめてもいいんじゃないなどと参議院議員の中にも竹中議員の辞職に理解を示す議員もいるが、参議院議員とはその程度のことならば、参議院議員の定数削減をするべきだ。
どちらかというと竹中大臣を支持してきた方が辞職もしかたないと思っていて、竹中大臣に辛く当たってきた人達が辞職に文句を言っている。
竹中大臣の功績と選挙で選ばれた議員がその任期をきちんと務めるのはまったく別な話だ。

組閣が始まって、あるテレビ局の関係者が、ついいつものクセでなんのだれそれ(XX派)とテロップを出したが、本当は、なんのだれだれ(XXの会)というテロップをだすべきだったと反省していた。
たしかに外務大臣以外は全て安倍晋三に投票したコアなメンバーだから論功行賞とも言えるが、これだけ総理の方を向いているメンバーを集めたのだから、役所 が反対しようがなにしようが歳出削減、行政改革をはじめ、政府の方針を徹底することに全力を挙げるに違いないという点では、結果が出せる内閣だろう。

うちのスタッフが調べた東欧への文化無償がまったくフォローがないよという件で、「ごまめの歯ぎしり」を読んで、早速ソニーが動いてくれた。東欧に出したODAのなかでソニーの機材が使われているものについて、状況確認に動いてくれている。
外務省もメンテナンスの予算を計上することになったので、壊れた部品の交換や消耗品の補充などをいかに機動的に行うかが問われることになる。
我がスタッフがアフリカへのODAを調べているが、外務省には資料がないのかまったくトンチンカンな回答しか帰ってこない。現地で現場を確認しようとすると追い返されるし..。



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