2002年12月3日号

2002.12.03

せっせとうちのペシのおむつをかえる。
おしっこをしたおむつを替えて数分経つと、今度はうんちで、またおむつを替える。
ガス工事といっては道路を掘り返し、下水道だといっては道路を掘り返す道路工事によく似ている。ペシにうんちとおしっこは一緒にやりなさいと言ったらと、ぷっとげっぷされた。

朝八時から朝食会。レン・ショッパ バージニア大学準教授、ケネス・カットナー ニューヨーク連銀副総裁補、ロバート・コール UCバークレー教授、マイケル・スミツカ ワシントンアンドリー大学教授、アーサー・アレクサンダー ジョージタウン大学教授が出席。
すごく気になったのは、我が母校のジョージタウン大学の日米関係の講座が、今年の秋学期にとうとう受講希望の学生が二人しか現れず、キャンセルになったそうだ! 八十年代前半は、花形の一つだったのに。日本経済の講座は十五人でほそぼそと続いているらしいが、昔は、五十人を切ったことはなかった。
日本経済が朝食会のテーマだが、経済問題の根幹は政治問題だという認識が向こうにあり、日本の政治、特に意思決定のおかしさに議論が集中した。

市町村合併の税制面の最大のデメリットの一つが、合併により市に昇格する町や村の農地が宅地並み評価・課税されること。しかし、今年のJAの税制改正要望には、この項目は上がってこなかった。
こちらから、JAに、この問題は検討していないのかと尋ねると、うーん、まだ検討していない、と。
総務省のほうが、これが合併の足かせになりかねないと、猶予期間を設ける方向で動き出す。

外務省のお役人がきて、消火済みの問題を掘り起こして、ガソリンをまいて、火をつける。
自民党の国対にこう言われましたので、とか、アメリカのメディアにいい加減なことを報道されると困りますので、とか、他の国の動向に注目して、とか。みんな他人事、他人任せ、主体性なし。お役人ではなくて、小役人だった。
またご説明に伺いますと言われるので、中身がないならば、お互い時間の無駄だから、FAXでいいですよ、内容があるときに来てくださいとお断りする。

民主党の近藤昭一代議士のパーティに伺うと、鳩山代表がいらっしゃっていた。ビンゴの賞品のTシャツに、民主党代表鳩山由紀夫とサインして、日付を入れておきますから、これは貴重ですよ、と。
胸中いかばかりかと思う。記念に写真を一緒に撮っていただいた。

外国特派員協会で、記者クラブ制度に関するシンポジウム。パネリストとして出席。しかし、記者クラブ側は全員出席を断ったようで、元産経新聞の花岡氏が一人で記者クラブ制度擁護の論陣を張る。協会メンバーから、単身乗り込んできた花岡氏に対しての最大限の賛辞と辛辣な質問が送られる。
記者クラブが、外国特派員による取材の障害になっているのは間違いない。最初に書いたように、今、アメリカをはじめ海外の日本に対する関心が急速に薄れている。そんなときに、わざわざ日本のことをカバーしてくれる外国特派員の取材に協力するのは、国益の最たるもののはずだ。
記者クラブ制度を廃止し、海外メディアの活動を支援していくのは、政府としても、重要課題として認識し、工程表に載せるべきだ。
首相官邸は、この問題の重要性を認識しない小役人の意見を封じて、先月、大胆な一歩を踏み出している。
政府全体としても、トニー・ブレアが音頭を取ったクールUK戦略を見習わなくては。



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