2002年5月20日号

2002.05.20

Call me Urashimataro!
国会での法案審議状況の説明。
十月二十日に総選挙ということだと、その前に解散するための臨時国会を開かなくてはならないし、そうするとこの通常国会を大幅延長して、法案を全部通してしまうと、臨時国会を開く大義名分がなくなるので...。えっ。おーい、十月に総選挙なんて聞いてないよ!
マスコミも永田町周辺も霞ヶ関も一つの説ではあるがといいながら、みんなしっかり十月総選挙説を流す。えーい、何考えてんだ。

天皇陛下の東欧訪問まで小幅延長するという説もある。なんで陛下外遊前に国会を閉じるのか?

いよいよ、明日の衆議院本会議で、郵政四法案の趣旨説明と質疑。
ただ、総務委員会は連結納税の地方税法が先。そうすると、残るはオンライン関連三法案。おっと、公職選挙法の改正案も残っていた。

住民基本台帳ネットワークに関して、役所内で議論。住基ネットでこれだけのメリットが、といっているものが、実は住基ネットと住基カードでのメリットになっている。住基ネットだけでは、恩給の現況届けの廃止と窓口でのメリットだけになる。オンライン法案を展開することによるメリットになると、住基ネットプラス住基カードが必要だ。全国どこでも住民票がとれます、などというメリットの訴えかけはやめたほうが良い。むしろ、きちんと行政のオンライン化で、これだけのメリットが出るのだということをはっきりさせるべき。
(元気な高齢者にとって、年に一回現況届けを出すことが、どれだけのデメリットなのか。年金をもらうために、年一回、はがきを出しにポストまで歩くことがどれだけのデメリットなのか。)

高額納税者リストをネットで見ていて、気がついたことが二つ。一つ目は、人名の漢字が出なくて、黒丸で塗りつぶし、その横に、黒丸はおうへんにナントカ、とか、黒丸はくさかんむりに、ナントカにナントカ、などと書いてあることが結構ある。渡邊さんや渡邉さんやもっと字が違うワタナベさんが、みんな同じ字でごまかされていたりする。
自分の国の言葉がきちんと使えないシステムを、我々はいつまで使わなければならないのか。きちんと漢字が使えるシステムをまず、国の入札の条件にし、自治体にも広げるべきだ。現状では、自治体ごとに、外字の仕組みもコードも違うため、変換が容易にできない。

高額納税者リストの二つ目の問題は、何でこんなリストが公開されているのか、ということ。国会議員のように資産と所得の公開が義務付けられている人間は別として、なぜ、こんなプライバシーの最たるものが公開されるのか。戦時中に互いに脱税を防ぐために監視させたというのがこの制度の発足理由だと聞いたが、今さら、戦時立法を継続する必要もないだろう。
下手をすれば、詐欺、ピッキング、押し込み強盗などの犯罪ターゲットリストになりかねない。プライバシークライシスだ、個人情報の保護だ、住基ネットが納税者番号に使われかねないなどという声がある時代に、これはおかしい。
ゴマキがいくら納税しているかということは、ファンにとっては、関心事かもしれないが、少なくともモーニング娘。の納税額を公表するよりは、外務省の事務次官の退職金額を公表するべきだ。

厚生省だか警察庁だかから総領事館に出た人が英語が読めなかったというのを聞いて、早速、総務省から在外公館、国際機関に出ている人のリスト作りをお願いする。全員の英語および現地語のレベル確認をするつもりだ。



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