2000年10月20日号

2000.10.20

自民党の昼の会議はカレーライスが出る。ここしばらく毎日会議でカレーだったが、木曜日にうなぎを食べた。ところが、カレーと同じ調子でうなぎをかっ込んだら、骨がのどに刺さった。うなぎの骨だからそれで死ぬことはないだろうが、何か飲み込むたびにチクチクと痛い。国会議事堂の一階にある診療所に駆け込むものの、耳鼻咽喉科の先生は、月、水、金しか来ない。内科の先生に見てもらったがとれないし、他の病院に電話してもらったものの、耳鼻科の手術日だったり、なんだったりで結局、24時間後にやっととってもらった。診療所の看護婦さんが笑いながら、昨日、ニュースステーションに出てたでしょ、うなぎの骨が痛くないのかなって心配したんですよ。

テリー伊藤さんと雑誌の対談。インターネットで、河野さんの読んでるよ。
そういえば、前にテリーさんの選んだ理想の内閣で、情報公開の姿勢が買われて、官房長官に選んでもらったことがある。

選挙法の改正案が衆議院に回ってくる。非拘束名簿方式への変更は、原則として賛成。拘束名簿方式よりもずっと良い。ただし、選挙費用の規制はどうするのか。
問題は、この改正の手続き。過半数を持っている連立が、自分に有利になる改正を、参議院のようなやり方で通すのは、まるでヒットラーのナチスのやり方と同じではないか。それに、立法府の一員として、国会議員が自分の院の議長の権威をないがしろにするのは許しがたい。青木さんが斎藤議長を辞任に追い込んだのは、まるで隣の課で、課長が後ろから金属バットで殴り殺されたのを見ているようだ。千葉すず選手が、CASの裁定にたんたんと従ったのに比べ、議長裁定をないがしろにした参議院の与野党の幹部は、自分で自分の首を絞めていることになるではないか。民主主義を幹部議員がだめにしている。
結論として、非拘束名簿方式の方が良いが、選挙法の改正なんだから、審議は慎重の上にも慎重であるべきだ。衆議院で本会議を飛ばしていきなりなぜ委員会に付託しなければならないのか、よくわからん。この臨時国会中にとおれば良いという腹で、審議すればいいではないか。この方式の導入で、来年の参議院で負けないというつもりならば、この強引なやり方で、もうその分は帳消しになってしまっている。参議院選挙で負けないためには、こんな小手先のやり方ではなく、党の改革が必要なのだ。
参議院の問題なのだから、衆議院は口を出すな的な声が聞こえる。院の運営の問題ならば、そのとおりだが、選挙に関することだからそうはいかないはずだ。



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