99年3月17日号

1999.03.17

小渕首相を「さめたピザ」と名づけたジョン・ニューファー氏がアメリカ商工会議所の「ドアノッキング」の一員として、首相官邸で総理と対面。
「ところで、さめたピザとはどういう意味ですか」と総理が面と向かって訊ねたそうだ。

総理に直接あった感想は、ジョン曰く「人間関係に関しては、総理は思ったよりシャープだ。」そうだ。
公営宿泊施設問題のシンポジウムにパネリストとして参加する。
どんな問題でも、一方の当事者に何らかの理があるのが普通だが、ここまで、一方に理がないものもめずらしい。
一方的な「官」の横暴だ。
健康保険、簡易保険、雇用保険、郵便貯金、厚生年金、国民年金など運用収益をあげなければならない資金で保養所や福祉センターなるものを全国津々浦々につくり、しかも、平均して収益は赤字。
過去、閣議決定で、こうした施設を作らないことを決めたにもかかわらず、「新築ではなく改築だ」として二階建てをつぶして八階建てをつくる、「宿泊はできても宿泊施設ではない」とこじつけてレクリエーションセンターなる保養所を作り続ける。

公営宿泊施設の土地取得費は、建設時の時価で2126億円、当初建設費は5756億円、平成八年度の増改築費用は、555億円。
これは基本的に被保険者の保険料が財源になっている。
こんなものに支出する余裕がある特別会計なんてないはずだ。
しかも、大規模な維持修繕費、固定資産税、土地借料などの一部、単年度で169億円について、国の特別会計が負担している。
しかも収支は平均収入5.8億に対し支出が5.9億と赤字。
運用利益どころか、これはなんだ。

とりあえず、今日、来年度予算が成立するが、政府原案どおりに決まる。
その中身はこんなのも入っている。
予算委員会がいかにいい加減か、よくわかる。
予算を修正しない国会なんて、ねずみをとらないねこより始末が悪い。



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